休校中の勉強はどうしていましたか?うちで実践したふたつの方法

2020年、コロナ禍によるまさかの休校

今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、約3か月にも及ぶ休校がありました。

学校というすぐれた勉強システムがストップして、その責任がすべて家庭に降りかかってくるなんて、だれが想像したでしょうか。困り果てた保護者の方が多いのではないでしょうか。

わたしもそのひとりです。

 

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自分から進んで勉強するお子さんなら問題はないのでしょうが、そうでない天は、学校が休み=勉強もお休み、と考えますから、なかなか自分から机に向かおうとはしませんでした。

この休校の最大の難点は、「いつまで続くのか」が見えないところ。

期間がわかっていれば、それなりに打つ手はありますし、親もいくらか楽観的になれます。

でも当時は、まさに出口の見えないトンネルでした。「9月入学論」まで飛び出したくらいですから、春に始まった休校が、秋まで続くのか…と絶望的になった保護者の方も多いことでしょう。

どこまで準備しておけばよいのか。学習の遅れはどうなるのか。まったく予測ができません。

でも、学校から出される、「小学校の復習」だけの課題では足りないことだけは、はっきりしています。宿題というものは、「出す期日が決まっている」からやる気が出るのであって、学校がいつ再開されるかわからない状態では、子どもの気持ちもどんどんだれてきます。しかも、「新しいことを学ぶ」わくわく感も緊張感もありませんから、子どもにとってもかなり厳しい期間だったことは容易に想像できます。

そんななか、わが家でもどうすればやる気を失わず勉強できるか、試行錯誤が続きました。その結果、たどりついた勉強法がふたつあります。

①友だちとのオンライン学習

ひとつめは、友だちとのオンライン学習です。

毎日一時間、友だちとオンラインで一緒に勉強してもらうことにしたのです。

休校になって以来、教材を用意したり、天をおだてたり励ましたり、なんとか毎日勉強はさせていました。しかし、休校はどんどん延長され、もう家庭の努力だけでは限界…と感じ、近所のお友だちに頼んでみたのです。オンラインで一緒に勉強してもらえないだろうか、と。

お友だちも退屈しきって一日中ゲームをしてしまうらしく、ママは困っていたそうです。快く応じてくれました。

毎日午後一時から、パソコンの画面ごしに勉強が始まります。

画面を通じて向き会うのが照れくさいのか、お互いぎごちない様子。画面の向こうとこちらで、宿題などそれぞれの勉強をやります。ときどき「宿題どこまで進んだ?」などと声をかけあったりゲームの話をはさみながら、一か月半、オンラインの勉強は続きました。

これには非常に助かりました。変化のない毎日にひとつルールができたことで、一気に生活にメリハリがつきました。また、お友だちが真面目なお子さんで、休校中途切れることなく継続できたことも幸運でした。天にとっても緊張感があり、またほどよい息抜きにもなった貴重な時間だったと思います。

 

②「スタディサプリ」

 

 

当時、CMなどで目にしていた、「聞こえないんじゃない、言ってないんだ」という英語の先生の授業がすばらしく納得のいくものだったので、天に相談のうえ、試してみることにしました。

やはり、大人の声でなされる授業は、子どもにとって特別で必要なものではないか、と考えたからです。

意外にも、天は食いつきました。

天は理科が好きです。そして、スタディサプリの理科の実験がすばらしいのです。

学校では進度や設備の都合で省略されがちな実験を、スタディサプリでは先生自身が実際に、完璧にやってみせてくれます。大きな火花が出るような学校ではNGの実験も、先生が画面全体を使い、華々しく見せてくれるわけですから、天は大喜びでした。

わたしにとっても、これは意外な発見でした。

自分の経験でも、理科の実験といえば、成功したり失敗したり、また教科書と違った結果になって結局わけがわからなくなったりしました。または人間関係にも左右され、またはグループの中でリーダーシップのある子がひとりじめしてしまったり、男子と女子で協力し合えなかったりと、実験以外のことのほうがリアルに思い出されてきます。もちろんそれも含めて学校の実験なわけですが、結果として、肝心の実験がおろそかにはなっていたわけです。

その実験の、まさに「肝心なところ」をきちっと見せてくれることが、こんなに感動的なものであるとは、わたしもこの動画を見るまでは気づきませんでした。理科という科目のおもしろさ、奥深さを今さらながらに知ったわけです。

これは、すべての子どもに見てもらいたいです。理科好きになるチャンスですから。

また一講座がだいたい15分前後と短くて気楽に見られるのも天には向いていたらしく、「勉強しようか?」と声をかけると、「スタサプやる!」と喜んで画面に向かっていました。先生が画面ごしに、自分ひとりにだけ語りかけてくれているような感覚を持てるのも、オンラインのよさかもしれません。

それに、なんといっても先生方の語りが上手です。よい先生を集めてきたのだな、さすがリクルートだな、と感心します(実はむかし、わたしもリクルートの社員でした)。

もちろん大好きだけれどいつもは時間が制限されているスマホやパソコンに、堂々と触れることができるというのも、天にとっては大きなポイントだったようです。

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以上のふたつの勉強法で、休校中をなんとか乗り切った天。

休校明けからの天のようすは、こちらの記事をご覧ください。



最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

 

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学習塾を経営しながら、発達障害グレーゾーン中学生の息子・天を絶賛子育て中。 楽しかったり楽しくなかったり、うれしかったりうれしくなかったりする天との毎日を、母の目から率直につづります。