まさかの、中3の夏休み

中3の夏休み

中3の夏休み・・・といえば、みなさんは何を想像するでしょうか。

塾通い。夏期講習。自習室。朝から晩までの勉強・・・などなど、やはり、受験勉強に本気で取り組む姿を想像すると思います。

ところがところが。

天にはいずれも、当てはまりません。

確か天は、中3、のはず。

受験勉強ができないことはわかっていますが(※くわしくは「受験勉強は無理」をご覧ください)、夏休みともなれば、受験まであと半年となり、周りの空気も変わってきますから、何か、それなりに何かはやるのではないか考えていました。

しかし、またまた、予想は裏切られています。

現時点で、夏休みに入って10日が過ぎていますが、何もやっていません。

同情すべき点はいくつかあります。

ひとつは、アトピーの脱ステロイドがまだ終わりきっておらず、肌の荒れやかゆさが続き、勉強に集中しにくいことです。

もうひとつは、夏期講習前半2日目にして、コロナにかかってしまったこと。

これで、夏期講習前半は通うことができなくなり、映像授業で講習を受けるはめになりました。

なるほど。勉強しないためには、あらゆる手を使うのだな。

というのが、正直なわたしの感想です。

確かに、「マジ」アトピー、「マジ」コロナ、ではありますが、今まで、さんざん天のこすい手を見てきましたから、狙っていたな・・・としか思えないのです。ごめんね、天。

 

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夏休みは、35日しかない

目に見えない

さて、夏休み前に学校から配布された手紙には、「夏休みは35日ある」と書かれていました。

その35日を無駄にしないよう、がんばって勉強しようねという趣旨の手紙だったのですが、たいていの中3生はその意味を理解して、一日一日を無駄にすることなく、まじめに勉強するのではないでしょうか。

しかしながら、さすが発達障害グレーゾーンの天、動じるところはありません。

一日一日を、無駄にしまくっています。

塾長先生は、「天くんはスロースターターなのです」と慰めてくれていましたが、はたしてそうでしょうか。スロースターターは、単にスタートが遅いだけで、必ずスタートします。しかし、天はいつまでたってもスタートしないのです。

そこで、天がスロースターターとしてスタートを切るために、何か、天の心に訴えかけるものはないだろうか・・・とあれこれ考えていたところ、うってつけの本を見つけました。

『勉強がおもしろくなる瞬間』パク・ソンヒョ著 吉川南訳

この本の驚くべきところは、全編「心の持ち方」だけにフォーカスしている点です。勉強について書かれた本の多くが「勉強のやり方」について書かれているなかで、たいへんめずらしい、ある意味王道の勉強本です。

この本を、そっと天の前に置いてみました。

しかし、天は無視しています。本と、目を合わせないようにしています。

しようがないので、「中田敦彦のYouTube大学」にアップされている動画を見せてみました。

 

見終わっても、感想などは言いません。何も感じなかったふりをしています。

たぶん、「勉強する気になどなってしまったら困る」と考えているのだと思います。

一方、本も動画も見た母は、「そんな心の持ち方があったか」と感動し、その心の持ち方を使って、さらに熱心に仕事をやるようになりました。暑さのせいで、仕事に対する熱意が下がっていたところだったので、よいカンフル剤になりました。

本書では、自分の人生に対して責任を持ち、決意をし、魂を鍛え、いまここに集中し、習慣を正し・・・と、さまざまな角度から勉強するための「心の姿勢」について書かれていて、どの言葉も心に突き刺さります。こんなにピュアに真正面から、勉強の意義について語った本がかつてあったでしょうか。特に親としては、つぎの文章には、涙が出ました。

親は「勉強しなさい」と言います。その小言には実は、「耳で聞くべきこと」と「心で聞くべきこと」のふたつが含まれています。親はもちろんその両方を伝えたいと思っているのだけれども、「耳で聞くべきこと」を言いながら、「心で聞くべきこと」を言う前に話をやめてしまいがちだ・・・

確かにそのとおりです。勉強について話し始めて、天がつまらなそうにしていたら、わたしも全部を言う前に、話をひっこめてしまいます。

けれども、「勉強しなさい」に続く声にならない部分、親が伝えたくて伝えられていない「心で聞くべきこと」にこそ、親の思いがこもっているのだ、と著者は言うのです。

その「・・・」の部分に隠れた親の思いを、引用してみます。

息子よ、世の中はそんなに甘くないぞ。人生とはな、準備もなしに飛び込んだら、つらく厳しいものだ。へこたれそうなときもあった。お祖父さんのことを恨んだこともあったよ。なぜ父さんのことを叩いてでも勉強させなかったのかってな。

人生は長いが、それに比べたら勉強できる時間はほんの一瞬だ。その時間を無駄にして、お前がやりたいこともできなかったり、生きるために望まない仕事をしなければならなくなったら、父さんは胸をかきむしるほどつらいだろうよ。

父さんは自分の命と引き換えてもいいくらい、お前のことが大事なんだ。だから、絶対いお父さんのようになっちゃいけない。立派な人間になるんだ。お前のためにできることは、こうやって小言を言うくらいしかない。ダメな父さんで済まないな。

「勉強が面白くなる瞬間」パク・ソンヒョ著 吉川南訳 ダイヤモンド社

親はみんな、似たような気持ちを胸に抱きながら、その気持ちを、子どもにうまく伝えられずにいるのではないでしょうか。

周りの意見など、どこ吹く風。今日も自分だけの道をゆく。

そんな天に、はたして親の気持ちは通じるのか。夏のあいだに天は、勉強をはじめるのか。

それはまた次回。

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

 

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学習塾を経営しながら、発達障害グレーゾーン中学生の息子・天を絶賛子育て中。 楽しかったり楽しくなかったり、うれしかったりうれしくなかったりする天との毎日を、母の目から率直につづります。